高齢者向け市場の最新動向と展望
ー認知症、アルツハイマー型認知症を中心にー
日本の高齢化は世界で最も進んでおり、世界における高齢者の総人口に占める割合を比較すると、日本は世界で最も高く、以下イタリア、ポルトガル、ドイツの順位となっています。また今後も増加していくとされており、団塊の世代が75歳に達する2025年に向けて医療や介護、社会保障費の急増が懸念されています。特に認知症を始めとする様々な疾病や介護に対して、課題解決に直結する治療や介助だけでなく、増大する高齢者のQOL向上に着目した対策に気運が高まりつつあります。高齢者をとりまく様々なサービスがビジネスとして高齢者向け市場を形成し、活況しています。本レポートでは高齢者向け市場の最新動向と展望について、とりわけ認知症とアルツハイマー型認知症を中心に、市場、取り巻く状況、知的財産まで幅広く概説したいと思います。
知的財産について触れているのは、新規事業や市場参入を始め、様々な経営戦略に有益な情報が、知的財産の動向にはたくさん埋まっていると考えているからです。特許は申請から各国の特許登録機関の審査を経て、登録までにおおよそ3年から5年かかります。企業は将来的な市場参入や事業展開を見据えて特許申請を行うため、特許に関するデータを集積・分析することで、その業界の動向や将来像が透けて見えるだけでなく、新たな着眼点がえられることがあります。変化が速く、未来予測が難しいこの時代では、ファクトデータによる予測は、ファクトは基本的に過去のものでありその先を予測するのには十分でないとも言われますが、特許に関するデータは、そもそも将来を予測したファクトデータであるため、将来予測における既存分析手法とは違う方法とも言えます。特許分析データは専門用語が多く難解で、企業の経営に取り入れるのは難しいと思われることがしばしばです。その点も踏まえ、新規事業を検討する事業企画に携わる方、もちろん経営に携わる方等、様々な立場の方にとってお役に立つ生きた情報をレポートしています。
目次
- はじめに
- 現状と展望
- 認知症およびアルツハイマー病患者数
- アルツハイマー病の治療薬
- 治療薬の市場
- アルツハイマー病治療薬の世界市場
- 認知症治療薬の日本市場
- 診断の方法
- 高齢者向け市場
- 企業
- 特許ランドスケープ
- まとめ
発刊日 | 2020年5月1日 |
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体裁 | 22ページ、13,876文字 |
発行 | 株式会社ARリエゾン |
販売価格 | PDFデータのみ 50,000円(税別) |
備考 | PDFデータはCD-Rにてお送りします。PDFデータは印刷可能です。 |
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