インドにおける体外診断薬の最新動向と展望
インドの人口は13億5,000万人と推定され、中国に次ぐ世界第2位の人口を誇っています。世界第1位の中国の人口は13億9,000万人と推定され、国連の推計では今後10年以内にインドがトップに躍り出るものとされています。人口増加と急速な都市化により世帯所得が上がり、中間所得層の割合や高齢者人口も増大しています。このような状況から医療サービスの需要と医療支出が増加し、インドにおける医療サービスの市場は飛躍的に拡大の道を歩んでいます。しかしながら、 深刻な医療インフラ不足や、年々増大している生活習慣病による疾病負担、公的医療制度の脆弱性等、医療分野の高度化や医療アクセスを担保するためには課題も山積しています。その他の先進国がたどったように、インドでも治療と併せて予防・診断への関心が高まっており、体外診断薬開発や市場が活況しています。インドにおける体外診断薬の動向と展望について、市場、取り巻く状況、知的財産まで幅広く概説しました。
知的財産について触れているのは、新規事業や市場参入を始め、様々な経営戦略に有益な情報が、知的財産の動向にはたくさん埋まっていると考えているからです。特許は申請から各国の特許登録機関の審査を経て、登録までにおおよそ3年から5年かかります。企業は将来的な市場参入や事業展開を見据えて特許申請を行うため、特許に関するデータを集積・分析することで、その業界の動向や将来像が透けて見えるだけでなく、新たな着眼点がえられることがあります。変化が速く、未来予測が難しいこの時代では、ファクトデータによる予測は、ファクトは基本的に過去のものでありその先を予測するのには十分でないとも言われますが、特許に関するデータは、そもそも将来を予測したファクトデータであるため、将来予測における既存分析手法とは違う方法とも言えます。特許分析データは専門用語が多く難解で、企業の経営に取り入れるのは難しいと思われることがしばしばです。その点も踏まえ、新規事業を検討する事業企画に携わる方、もちろん経営に携わる方等、様々な立場の方にとってお役に立つ生きた情報をレポートしています。
目次
- はじめに
- 現状と展望
- 世界の体外診断薬市場
- インドの体外診断薬市場
- 取り巻く課題や現状
- インドの診断センター
- 世界の医療機器市場
- インドの医療機器市場
- 規制
- 医療機器の規制
- 企業
- 特許ランドスケープ
- まとめ
発刊日 | 2020年5月1日 |
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体裁 | 19ページ、15,146文字 |
発行 | 株式会社ARリエゾン |
販売価格 | PDFデータのみ 50,000円(税別) |
備考 | PDFデータはCD-Rにてお送りします。PDFデータは印刷可能です。 |